「去勢手術」について考えた事やかかった費用、術後の経過について気になり調べた事などを今回我が家のチワワの「ララ」の実体験を元にまとめてみます。
まず、去勢手術を決めたのは病気の予防が主目的です。精巣腫瘍や会陰ヘルニア、前立腺肥大、肛門周囲腺腫等の病気の予防になるという事で長生きしてもらいたいので手術することに決めました。
去勢手術を決めた時期としては生後6か月頃。この頃に「爪切り」で伺った動物病院に去勢手術について相談しました。
その時に確認&言われたことが、睾丸の位置と乳歯の確認。確か睾丸がお腹側にあると手術内容が変わるため費用がプラスになるという事。あと手術の際乳歯を抜いてしまう事も多く、乳歯が多いと費用がかさむ可能性があるから乳歯がある程度抜けた後の方がいいとのこと。
うちのララが確認してもらうと、睾丸の位置が問題無いものの乳歯が多くまだ去勢手術には早いかもと言われたのを覚えています。
もちろん「出来ない」わけではないですよ。ただ費用や手術時の負担も考えてまず1ヵ月様子を見る事になりました。結果、2か月後の生後8か月の時に去勢手術を行いました。
ちなみに去勢手術の費用はというと、手術費用約17000+事前の血液検査10000の計27000円です。調べた限り相場より安い感じでした。お願いした病院は「爪切り」をまずはお願いして色々と様子を見ていた病院です。
あらかじめ今回の話をまとめます。
- 去勢手術の際は乳歯を抜く事がある
- 手術前は絶食 術後の退院は当日または翌日が多い
- 術後は思っているよりもダメージを受けているという事をしっかりと把握し準備しておく
- うちのララは4日目以降目に見えて元気になっていたものの、それまではグッタリしていた
- 術後の生活(当日は絶食か否か、どんな時は病院に連絡すればいいか等)しっかりと確認する!!
ではスタートです。
去勢手術前日から当日
前日の夜より絶食(水はOK)。ララは食欲にムラがあるのであまり気にしていないようでした。「手術前日だから・・・」とか考えるとごはんを特別な物に代えてあげたくなるけど、「何かこれからあるの?」って察してしまうような気がしてあくまでいつも通りの食事をあげています。
当日は朝10頃に動物病院に連れていき、夕方4時以降に迎えいく予定になっていて、手術後様子をみて、特に問題なければ当日帰宅。あくまで「いつもの家で休むのが回復を早める最良の選択」という病院の方針のようでした。
夕方になり、我が家のララが戻ってきました。術後の患部を舐めてしまうと傷口が開いたりする事があるようで、舐められないようにエリザベスカラーを装着して帰宅です。上の写真では耳がピンッと立っていますが、家に着いた時はハリーポッターのドビーみたいになっていました。ドビーわかります?耳が垂れている妖精です。
抱っこするのも怯えるような状態で日ごろ出さないような「キューン」と怯えている感じでした。お腹のあたりとお尻のあたりを両手で持ってあげないと傷口が引っ張られるのか痛みから暴れる状態だったので、赤ちゃんを持つように優しく抱っこしていました。
我が家のお願いした動物病院では去勢手術後の食事については特に制限が無かったものの、食べやすく栄養のあるものをあげたいと思ってスクランブルエッグ?柔らかめの炒り卵?を夜ご飯としてあげました。このごはんは術後だけど完食です。
去勢手術後の写真
術後の写真をブログに載せる事は悩みましたが、自分達も去勢手術後の写真を探した経緯もあり参考になる方もいるとおもうので載せておきます。去勢手術は睾丸を取る手術ですが、睾丸を取った後も袋の部分に赤く腫れが残っています。大きさはビー玉くらいです。
下の写真の方が見やすいかな。睾丸自体はもう無くなっているのですが真っ赤に腫れていてびっくりしました。
私
正直去勢手術をちょっと舐めていました。家に帰ってきたら元気にいつも通りの姿が見られるのではないかと思っていました。実際は全然違います。「手術」なんですよね。ダメージは確実にありました。これから去勢手術を受けられる方はしっかりと心構えをしておいて万全の体勢で一緒に挑んでくださいね。
ちなみに手術後の赤い腫れは一週間もすると大分落ち着いてきますし、日に日に少しづつ確実に小さくなっていきました。
去勢手術後2日目 動かない動けない
ご飯は相変わらずスクランブルエッグを中心に普段のドッグフードを少量あげました。ごはんは完食してくれるのでそこは安心です。。
前日よりは元気だけど自分からは一切動きません。ペットシーツをみてもおしっこをしている形跡が無く、そーっと手で支えながら立たせてみてトイレに誘導すると初めておしっこをしました。
逆に言うと「自分からはトイレまでも動けない」状態だったのかもしれません。
うんちは夕方頃にそーっと抱っこした時にお尻から「ポロっ」と落ちてきました。おしっこもうんちも垂れ流しの状態です。
私
ケージから出してクッションの上に座らせると、その場から一切動きません。どこかうつむき気味でやはり元気がないのです。でもそばにいると安心するのかぺろぺろ舐めてきて眠たそうにするんですよね。暫く撫でながら休ませました。
術後3日目 少しづつ元気が出てきた?
朝起きてトイレを見てみるとやはりおしっこの形跡がありません。だけどなんだか「何か」匂う・・・。とりあえずそーっと立たせてみると原因がわかりました。
2日目の写真と同じで申し訳ないですが、立たせてみるといつも休んでいるクッションがビショビショです。そう、前日夜から朝のどこかのタイミングまでそのままの場所でおしっこしていたんですね。まさに垂れ流しです。
寝床となっているクッションはしっかりと洗い、乾かしている間はリビングで一緒に過ごしました。殆ど動く事はないものの、この日もそばにいて撫でてあげると安心するのかスヤスヤ寝ていました。
3日目の夜になってくると少し元気が出てきたのか、ちょっと動き始めました。顔つきも少しづつ元気になり、耳もぴんっと立つ時間も増えてきました。動けるようになるとエリザベスカラーが色々な所にぶつかって動くのがストレスに感じている雰囲気も感じられます。
カラーをつけている状態にだんだん慣れてきた感じもするけど、痒そうにしている所も掻けずかわいそうにも思えてしまう。。。
術後4日目 トイレは失敗する
4日目にもなると大分動けるようになって、家の中を歩き回る時間も増えてきました。ただ、手術前はほぼ成功するようになっていたトイレが失敗することが何度かありました。調べてみると術後失敗するワンちゃんも多いみたいですね。失敗した時はトイレトレーニングしていた時と同様に何も言わずケージに戻し掃除していました。
この日のごはんはドッグフード+無糖ヨーグルト+ちょっとご褒美の缶詰おかずです。術後だからって甘やかしたらダメなんだろうけど、ご飯が食べれている=元気がある=私たちも安心するということで、術後の食事に関してはやや甘やかし気味です。
去勢手術後5日目 だいぶ元気になる
5日目になると動きも素早くなってきて、ソファくらいにならジャンプして上がれるようになりました。ごはんも問題なく食べており、健康状態も問題なさそうです。おしっこは相変わらずクッションの上でしてしまう事があったため、寝床やクッションの上で休ませる時はペットシーツも一緒に置いてたんだけど、この辺りからややその役割を果たせなくなってきました。
去勢手術6日目以降 ほぼほぼ普段どおり
約一週間もたつと大分普段の行動に戻り元通り。約2週間経った頃の術後の写真がこちらです↓。
術部(たまたまの場所)の赤みも無くなり、もう抜糸を待つのみの段階です。病院によっては術後1週間くらいで抜糸となる所もあるみたいですが、うちのわんこの病院は2週間後抜糸となっていました。抜糸自体は1分もかからないくらいでさらっと終わりました 笑。
エリザベスカラーの柔らかいタイプを探してみた
ちなみに一般的なエリザベスカラーは固めだと思います。なんだか歩き回るようになると色々な所にぶつかってしまい「しょぼーん」としているように見えてかわいそうだったので、エリザベスカラーよさげな物がないか探しました。色々な所に探してみるとシリコンタイプのような柔らかいタイプも見つけました。ストレスに感じてそうなので我が家で買ったのはこれ。
お花タイプでございます 笑
これは固めのフェルトみたいな素材で出来ていて、負担も少なそうです。ただ、正直な所「エリザベスカラーとして付けないよりはマシ」レベルです。後ろ足で頭の辺りを掻いたり、舐めようと思えば手術した患部も舐めれちゃう 笑。
これなら自分でフェルト買って、何枚も張り合わせて厚みをもたせたものを作った方がコスパ良しでした。あと抜け毛がすごい付くのと洗いづらい。
調べていて、シリコンタイプや首回りが柔らかくなっているタイプなどもあるのでワンコの首回りやデザインなどよさげな物を選んでみて。エリザベスカラーのランキングつけときます。
食パンとかカワイイ!!
まとめ 去勢手術はダメージが大きい
何度も思います。「去勢手術」は「手術」なのだと。体を切り、体の一部を取り、そしてまた縫い合わせる。自分の体に置き換えると「痛く無いはずがない」。
もちろん個体差もあるでしょうし、猫なんかは術後も普通に動き回るという話も見つけました。(この情報が私の認識を甘くさせたのかもしれません)
もしこれから去勢手術を受けられるという方は、少なくないダメージを受けるという事を心に留めておいた上で、術後のケアや生活について病院にてしっかりと確認してください。
既に去勢手術後で術後の経過や患部の経過を調べて辿り着いた方は、3~5日位まではあまり元気がない可能性があるという事。そのうえで何か変な様子があれば早めに手術を受けた動物病院に相談されるのがいいのではないでしょうか。
ちなみに、我が家のチワワの「ララ」ですが、術後に性格が変わったり食事量が増えるという事も無く手術前と殆ど変わっておりません。
今回書いたのはあくまでうちのワンコの場合ですが、これを見た方の何かの参考になれば幸いです。