イレクターパイプで自転車置き場を作るにあたって、イメージを固めそれに応じた部材が必要になります。
さらには調べていくうちで様々な疑問も出ていきました。調べて実際に行った事などをまとめていきます。↓の写真が今回作成した屋根付き自転車置き場になります。
不要になったときに分解でき、強度を持たせられるように柱等の接続部分はメタルジョイントを使用していますが、プラスチックのジョイントを使うともう少し安くなります。
今回かかった費用ですが、計55000円ほどです。パイプと地面のコンクリとを固定するスタンドが1450円×5必要だったりメタルジョイントだけで15000ほどかかっていますね。
イレクターパイプ代 約24000
ジョイントや他部品 約27000
他、錆止めやレンタル品等 約4000 計55000円です。
まずなぜイレクターパイプを使用したかという事ですが、イレクターパイプの特徴をまとめると
- スチールパイプをプラスチックで被覆しているため錆びづらい(錆びないわけでは無い)
- 耐用年数は5~7年程度(今回は屋根もつけるし、錆止めもするからもう少しいくと思う)
- 軽い割に強度があり、加工しやすい
- コーティングされているため屋外でも使える
- メタルジョイントを使う事や構造、サイズにより重量のあるものにも耐えられる
- 既製品のサイクルポートより比較的安価に作れる
上記のようになり、強度や耐用年数、コストなど総合的に考えイレクターパイプを選びました。
もちろん作るにあたってのポイントもあるので予め記載します。
・水分が入らないようしっかり施工、&錆予防をしっかり行う
・イメージが出来上がったら、図面は矢崎化工さん(イレクターパイプ製造元)に依頼する
以上。
いろいろ調べていると錆予防が重要そうだったのと、イメージが出来上がっても「どの部品が必要か?」と必自分で調べるのは大変です。
しかし矢崎化工さんのサービスで、イメージを図面化してくれるサービスがあるのでお願いしましょう。
・相談用紙(教えてイレクター)に記入してFAXや郵送
・写真や手書きのイメージをメールで相談
メールやFAXでイメージを送ると、それをもとに図面を作成してくれます。そこには 組み立てに必要な部品もすべて記載されています。さくっとプロにお願いするのがベストです。
ではどういった手順で作っていったのかまとめていきます。
イレクターパイプのメーカーである矢崎化工さんのHPで調べて参考にしたのが、上の画像です。詳細は直接確認してください。
このイメージを参考にしたのが、下の写真になります。でも強度だとか、そういったものはこの時点で考慮していません。
・屋根は奥側に雨水がながれるように
・吹き込み防止用のサイドパネル設置(後ほど不要と判断)
・外壁と境界ブロックの間は通れるように
・玄関に繋がる右側の階段はそのまま上がれるように
はじめは相談用紙(教えてイレクター)に書いてみましたが、自分のイメージを図面にするのが難しかったため、上の写真をメールで送らせてもらいました。
そうして返信してもらった図面が下記になります。
柱となるパイプは強度を持たせてΦ42、屋根部分のパイプはΦ28、他ジョイント金具や必要となる様々な部品一式が書かれてあります。
何度も思います。
この部品すべてを自分で考えるのは無理だ
この作成してもらった図面をもとに、イレクターパイプや部品を今度は調達していきます。
すこしでも安くしたい&長持ちさせたい思いで散々調べました。
まず、必要となるパーツ類の購入ですね。
・イレクターパイプ
・組み立てに関係する様々な部品一式
・ポリカーボネイト(ポリカ)波板とハサミなどの工具
・錆予防に亜鉛スプレー
・コーキング剤&コーキングガン
・アンカーボルト M12(地面がコンクリの場合)と振動ドリルとドリルの刃
例えば最も多く使うJL-110という部品(パイプの端につけるキャップ)で22個必要です。アマゾン価格68円×22=1496円ですが、実は送料がかかるのでまとめて購入できないと送料が高くついていきます。
イレクターパイプや各部品を含めると72点購入しなければいけませんが、当たり前に安いところで購入したい所です。
では一つづ確認していきます。
イレクターパイプに関しては矢崎化工さんのオンラインシヨップであるヤザキショッピング一択です。
理由はイレクターパイプが多数必要になるため結局ホームセンターでは取り寄せになるのと、ホームセンターではカットに精度が出せないと言われたからです。(カット代もプラスでかかるし、持ち帰る手間もかかります)
もちろんホームセンターによるかもしれませんが、ヤザキショッピングにて初めからオーダーで依頼したほうが確実だし楽です。ちなみにイレクターパイプ代で約24000円。
・組み立てに関係する様々な部品
こちらはイレクターパイプ同士をつなげるジョイントだったり、キャップだったりイレクターパイプ関連用品です。
他の部品は実際調べてみるとわかりますが、アマゾンは一つづつは安いけど送料が高いとか、部品によってはアマゾンに物がないとか、ショップが別々になってしまったりするため結局総額が高くなってしまいます。
なので私は楽天のジョーシンWEBでまとめて購入しました。イレクターパイプ関連部品のみ総合計で約27000円です。(取り寄せとなりますが、発送まで比較的スムーズでした)
楽天の店舗だと総額3980円以上で送料無料
ヤフーショッピングの店舗だと総額5000円以上で送料無料
総額は超えるはずなのでどちらでもいいと思いますが、普段使っている方やポイント還元率を比べて購入するのがいいと思います。
フックボルトという波板を固定するパーツがありますが、こちらは必要数ご検討くださいとメールに記載されており、予備も含めて3袋(1袋20個入り)購入しました。
屋根にあたる部分です。これもネットだと10枚まとめてとか、そもそも送料考えると安くないのでホームセンターでの購入がお薦めです。
「ポリカ」波板だと耐久性、耐衝撃性、耐対候性も高く10年は使える記載されている所が殆どです。他にもガルバニウム性や安価な波板もありますが、ポリカ波板を選んでおきましょう。
有名どころはタキロンシーアイ(タキロン)という会社のようですが、私はホームセンターでアイリスオーヤマ製を購入しました。理由は1枚800円くらいだったからです。波板の相場的には1枚1500円位だと思います。
なお、波板はサイズの規格が決まっています。
波板の幅 655㎜
ピッチ 約32㎜(波板の山と山の間の幅。メーカーを変えると微妙に違う可能性あるらしいので同一メーカーで)
長さ 5尺 1520㎜
6尺 1820㎜
7尺 2120㎜
8尺 2420㎜
9尺 2730㎜
10尺 3030㎜
幅は655mmと決まっているので、必要な枚数は下記の通り計算できます。波板同士は2.5山(約80mm)重ねて固定します。
2000÷575(波板幅655-波板2.5山重ね分80mm)=3.47枚になります。
3枚では足りませんので波板は4枚必要になります。
作るサイズによって変わりますが、結局サイズを合わせるために切る必要が出てくるため切断する金ノコやハサミが必要になります。
私はダイソーで購入した少し厚みのある剪定ハサミで頑張りました。
頑張れば切れるけど手が疲れますwww
でも専用品もあるので、スムーズに作業したい方はこうした専用品を使ったほうが幸せかもしれません
どうやら調べているとイレクターパイプの劣化原因の一つが錆のようです。
図面を送ってくれた矢崎化工さんからのメールにも、
・イレクターパイプを接着する際は隙間が無いようにサンアロー溶液は2回に分けて接着。20~30分時間をおいて2回目を行う。
・キャップはコーキングなどでしっかりと接着
等のコツが記載されていました。
そこで、購入したイレクターパイプと各部品に錆対策を行います。最終的に錆予防を行った作業に使ったのはこちらのスプレー↓
このスプレーですが亜鉛の粉末を塗料のように吹きかけるスプレーで、この亜鉛メッキが鉄を保護し優れた防錆効果があるのだとか↓
【特徴】
・超微粉の金属亜鉛により電気化学的に鉄を防食すると同時に、その亜鉛末の表面が次第に安定した不溶性の保護被膜となり、さらに防食性能が増加する
ジンクコート アマゾン説明欄より
イレクターパイプの内部もスチールで錆が発生するとの情報もあり、波板を押さえるフックボルトなど鉄の部品と合わせてこのスプレーを吹きかけていきました。
そのまま吹きかけると回りに飛び散るので、先端を養生テープで巻いて飛び散らないようにしています↓
ホームセンターでよく見かけるものとしてはコチラ↓
あと、塗装されたパーツでも地面に近い場所にはさらに予防としてシャシーブラック吹きかけてます。
シャシーブラックって車の下部分の錆予防とかに主に使われるやつです。ホームセンターでも300円前後で売っています。
実際の作業工程や写真は次の工程編でまとめます。
イレクターパイプの端にはめるキャップ等につけ、水分がイレクターパイプ内に入らないよう隙間を埋めたりするのに使います。グレーを選んでしまったので、クリアーかブラックを選べばよかったと後ほど後悔しました。使うイレクターパイプの色味に合わせて購入してください。クリアが無難だと思います。
コーキング剤は家で使うようなノリやボンドなどのように、手で押し出す作りではない為専用のコーキングガンも必要です。
ホームセンターで一緒に購入したほうがもう少し安く済むと思いますが、一応載せておきます。
コンクリートの地面と固定するのにアンカーボルトが必要になります。
今回の作業で何気に一番大変でした。
このパイプスタンドにドリルネジでイレクターパイプを固定し、地面にはアンカーボルトで固定します。
我が家は柱となるイレクターパイプが5本なので一本の柱にアンカーボルトが2本必要です。本来であれば計10本のアンカーボルトが必要ですが4角の柱分の8本入りを購入し、実際は7本使用しました。
下穴の位置を失敗したのが7本になった原因です。
アンカーボルトも色々種類がありますが、私が購入したのはこちら。
こちらのアンカー、インパクトドライバーでねじ込む専用ソケットが付属しておりしっかり固定できる代物で作業も楽です。
いつかサイクルポートを解体する時が来ても、このアンカーであれば除去するのも簡単なので選びました。ちょっと高いけどおすすめです!!
楽するより安い方がいいという考え方もわかります。そうした方は↓の一般的なアンカーをどうぞ
こういうやつですね↓。ホームセンターだともう少し安いかもしれません。
正直な所、アンカーボルトの作業性なんてそんな大変じゃないんですけど下穴をあける方がよっぽど重労働です。
コンクリに下穴をあけるには振動ドリルを使います。
我が家はホームセンターでレンタル(1000円位)しました。返しにいく手間を考えると、安いのを購入して作業終了後はメルカリ等で売るのもありだと思います。
ただ、ドリルの刃については使う振動ドリルのメーカー?によって変わるかもしれないのと、アンカーボルトのサイズによっても変わるかもしれないので、ホームセンターで相談しながら購入するほうがいいかと思います。
今回使用したアンカーには裏面に必要となるドリル径も11.0と記載されており、レンタル振動ドリルに合わせてホームセンターの方にチョイスしてもらっています。
こちら振動ドリルのアマゾンランキング1位のやつ
振動ドリルでしっかり下穴を開けるには、下穴にたまった粉を外に出していく必要があります。
専用品ももちろんあるわけですが、エアダスターや目に入らないように気を付けながらストローで息を吹き込むなどでもできます。(粉塵が舞います十分に気を付けてください。コンクリは目に入ると有害なので自己責任です)
専用品だとこういうやつ↓
値段もピンキリでいろいろな種類があります。該当ページを載せておくので選びたい方は参考にしてください。
今回イレクターパイプの自転車置き場組立てに関して購入したものは以上でしょうか。もし思いついたら補足します。
イレクターパイプでサイクルポートを作る時、多くのパーツが必要になるので作成場所に応じて簡単な図面を作成し、それを矢崎化工さんにて図面化&必要な部品を出してもらうのがお薦めです。
そして必要に応じて組み立てに関しては、このブログが少しでも参考になれば幸いです。