「海外では洗濯機からお湯がでる」という話を聞いた事があります。
確か軟水とか硬水とかそういった違いもあったと記憶していますが、その話を知って以来「日本も洗濯機から出てくるの水じゃなくてお湯ならいいのに」と思うようになりました。
ワイシャツや襟汚れや袖の汚れなどの皮脂汚れ、油系の汚れ、子供の泥汚れやさまざまな汚れにお湯での洗濯は有効だと言われています。
そして、「洗濯機でお湯・・・」と思ってからもう何年たったことでしょう。
今回、家を建ててくれた工務店さん経由で設備屋さんにお願いし、洗濯機に水を供給する水栓からお湯「も」でるようにしてもらいました。
結論からいうと工事費用としては「25000+税」です。
比較ができないのでわかりませんが、色々調べてみると後付けでお湯も出る様にしてもらう場合はもう一桁数字が増えるという情報もあったので安いほうなのかな。
とりあえず、工事にあたり我が家のお湯がでる仕組みや、温水洗濯機について調べてみた事などまとめてみます。
洗濯水栓からお湯をでるようにする仕組み
決して洗濯機周りの壁を壊してとか大がかりの工事ではなく、床下に潜っての新たに配管をつなぐ作業となりました。
配管内の水抜きを行い、お湯を通すパイプ?を繋げる工事になるとの説明を受けていたものの、当日は立ち会えないためあらかじめ写真をとっておきました。
洗濯機のそばから床下に行けるようになっています。
下を覗き込むと、オレンジと青の配管が巡らされているわけですがお湯はオレンジで青は水です。
あまり覗き込む事はないので、こうなっているのか―と思ったわけですが、工事後はこうなりました↓
写真を撮ったかいがありました。わかりやすくオレンジパイプが増えています 笑。
そしてこのパイプは洗濯機方面を伸びっていっていました。
工事の所要時間は大体30分程だったようです。もう少しかかるかと思っていたのですが、案外早く終わった印象です。
これも家を建ててくれた工務店さん経由で設備屋さんにお願いしており、予め配管などわかっているからなんだろうと勝手に納得しています。
※我が家を立ててくれた工務店さんはこちら>>ハルクホーム
洗濯機のお湯と水の切り替え
これは我が家の場合です。
給湯器の温度設定などのリモコンありますよね?
このリモコンの電源をオンにすると設定された温度のお湯。電源をオフにすると水に切り替わります。
普段この電源を落とす事はあまり無いので、意識しないかぎり洗濯機にはお湯が出る事になりそうです。
しかし、新築で家を建てる段階であれば混合水栓ていうのかな?予め水かお湯か選べるような洗濯機用の水栓もあるんですね。予め工務店やハウスメーカーの方と相談すれば対応できるんじゃないでしょうか。
一つの例です↓
本当にお湯が出るのかの確認
大事ですよね。一応確認しました。ガス給湯器からの距離で「水からお湯」に切り替わっていく時間は違うと思いますが、
まず洗濯機から出るくる水がぬるま湯になりお湯に切り替わるまで大体30~40秒位でした。この位の時間ならまだそんなに水も溜まっていないものの、あらかじめ注がれている水の分お湯の温度は低くなります。
探したものの水温計なんてなかったので、温度計で確認します。
この温度計を洗濯機のお湯の所に直接つけちゃいます。
お湯につけ写真を撮るまでにちょっとラグがあったため、少し水温が下がってしまいましたがこの時点で34度位。
目視で確認した時で36℃でした。39℃の給湯温度にして36℃のお湯という結論ですが、洗濯物が入っているともう少し下がる事が予想されます。なので、しっかりと40度前後位で洗いたい時は45度前後の給湯温度にすればいいかもしれません。
洗濯物をお湯で洗うメリット
では次にそもそも洗濯物をお湯で洗うというメリットですが、
まずは「汚れが落ちやすくなる」これがメインじゃないでしょうか。40度前後のお湯を使う事で洗剤の作用が強くなるのと、皮脂汚れが熱により柔らかくなり汚れが落ちやすくなります。
洗濯機の槽洗浄などにつかう酸素系漂白剤やオキシクリーンなども、直接お湯を注げるので洗浄力もUPできますよね。
雑菌の繁殖を抑えることにより、菌の排泄物(フンとか)も抑える
う〇ち?って思いますよね?この前見た「ちこちゃんに叱られる」での情報なので抜粋させて頂きます。
チコちゃんの気になる回答は「菌のフンの匂い」だという。解明されたのはつい最近の出来事のようだ。生乾きの匂いを作るのは、キッチンや風呂場に多く繁殖する細菌の一種である「モラクセラ菌」と紹介。
しかし、この菌自体が匂いを発するのではない。服に付着したモラクセラ菌はタンパク質や脂質、湿気、温度といった環境が整うと一気に増殖し、活動も活発となる。
そうするとフンのような分泌物を身体から発生させるようになる。この分泌物が匂いの原因となっているようだ。洗濯をしても服に付着し、塊となってしまったモラクセラ菌は増殖と分泌を繰り返すため、匂いが消えないのだと解説した。
と、このモラクセラ菌が悪さしてるわけですね。
じゃあどう退治すればいいのか?簡単にまとめると下記の対策が紹介されていました。
- 60度以上のお湯で12分以上温めたうえで洗濯
- 酸素系漂白剤に30分つける
- アイロンをかける
- コインランドリーの乾燥機にかける
など、生乾き臭や雑巾臭にはいろいろな対策があるようでした。
でも家で60度以上のお湯に12分以上つけるって、まずお湯を沸かす、「何か」に注ぎそれを維持する等、意外にメンドクサイと私は感じてしまいます。
でも洗濯機にお湯を溜めた上で酸素系漂白剤を入れてつけ置きなら、お湯を捨てるのも簡単です。
個人的な結論だけど、「水栓からお湯がでればそれで解決じゃないか」。そういう結論になったわけです。
洗濯機でお湯を使うデメリット
これは調べた限りだと、高温だとそもそも衣類が傷む。あと60度以上の高温のお湯だと洗濯機のパーツを痛めるという情報を見ました。今後実際に使っていって耐久性などもみてみるとします。
2022年5月追記:2年半以上使っていますが、今のところ何一つ問題は感じていません。
他には何があるんでしょう?
洗濯物を洗い終わった後の洗濯機からいつもとは違う熱気を感じました。蓋を閉めっぱなしだと雑菌やカビなどの繁殖につながりそうなので注意が必要かもしれませんね。
あとはすすぎが温水になる事で乾く時間も早くなるそうです。
温水のでる洗濯機についても調べてみた
もちろん温水洗濯機についても予め調べていました。
一般的な水での洗濯にかかる電気代は大体1.8円から1.9円くらいになるそうです。まあ約2円だと思うといいですね。
それに比べ水をヒーターで「温水」にして洗う洗濯機だと、パナソニックのVX900A、VX800Aの機種で電気代がコースによって8円から35円と約4~17倍くらいに増えてしまうようでした。
但し、「40℃つけおきコース」やより高温の60℃で洗う事のできる「おまかせコース」などは、今回私が依頼した水栓からお湯が出るようにする工事では対応し辛いのでそもそもの予算や工事費用などとの相談になるかなと思います。
私の場合は思っていたよりも安く依頼できたので「温水洗濯機」ではなく「工事」という選択になりました。
温水で洗えるおススメ洗濯機
ちなみに調べてみると温水で洗える洗濯機もいくつかあります。
比較的安価に購入できる物で、価格.comでの評判が良かったものだとAQUAの洗濯機がありました。高いものでタオルの吸水性を保つように洗ってくれたり評判が良いもの多くあります。
比較的安価で評判が良かった温水洗濯機
小型タイプ3kgまで対応。ホースなど付属品は安っぽいと出てくるものの割り切れるのであれば温水洗濯機としては安い!!
洗濯物8kgまで対応、皮脂汚れや黄ばみや除菌まで 「40℃洗浄、40℃つけおき、60℃除菌コース」泥汚れに対しても強い予洗いコースあり。
最近ではマスクの製造でも名を馳せたアイリスオーヤマも出しています。前はアイリスオーヤマの電化製品あまりイメージ良く無かったんですが、最近はかゆい所に手が届く的な機能があったりと割と好きです。
8kgまで対応 80%乾燥でしわも付きにくい洗濯乾燥機
8kgまで対応。銀イオン(Ag+)と温水洗いで部屋乾き臭を防ぐ洗濯機
高価格帯だが評判の良かったもの
一つは東芝のザブーンです。温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄EXで汚れ落ちがいいんですね。
【洗浄力】
ウルトラファインバブルの効果か今で予洗いしないと落ちなかった汚れが落ちました。しかも黄ばみの予防効果もあるという事なので14年の間にかなり進化していて感動しました価格.comより引用
パナソニックの洗濯乾燥機は高価格帯ですが、価格.comで温水洗浄付洗濯機で高評価ですね。一回あたりの洗濯乾燥時目安:38円はほかのメーカーと比べても10円ほど安いようでした。
液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤 トリプル自動投入
スマホで洗濯(帰宅時間を見計らって、外出先から洗濯開始したり、予約していた洗濯終了時刻を変更したりできます。スマートフォンで簡単に操作できる)
本体寸法をほぼ変えずに**、大容量12 ㎏を実現
12kgまで対応しているので、家族の多い方や洗濯物をまとめ洗いするかたにもいいですね。
もちろん他にも様々なメーカーから温水の洗濯機がでています。洗濯物の量や機能によっても欲しい商品は違うと思うので、もし購入を考えているようであれば洗濯乾燥機のランキングなども参考にしてみてください。(温水に限定していません)
まとめ
今回は比較的安価に工事を依頼できたと勝手に思っていますが、これが違う業者さんだったら多分工事費用も大きく違ってくるのだと思います。というか、違う業者さんをどうやって探したらいいのか迷ってしまう所です。水道屋さんなのかな?
現在進行中で新築を建築中という場合や、これから建てる方なら予め洗濯機の水栓は「温水」も出る様にしてもらうのがいいのかもしれませんね。
そして何より信頼できる工務店やハウスメーカーさんを見つけられるといいですね。家は高い買い物です後悔しない家づくりを。
参考
>>【一戸建て】千葉で評判がいい工務店・ハウスメーカー |東京・茨城地域もあり
つけ置きや60℃洗浄コース対応の洗濯機にしたうえで、温水供給にすると設定温度になるまでの電気ヒーターの稼働時間を少なくする事ができるので、洗濯機の温水モードを毎日使ってもランニングコスト的には多少安くなるのかな~とか思いました。金額比較が難しそうですが。