エアコンの買い替えや購入を考えた時に、価格・機能はもちろん部屋の広さに応じた機種選びが重要になります。
しかし、家電量販店にエアコンを見に行っても何を目安にしたらいいかわからない事も多いですよね。私がエアコン3台購入するにあたり調べた事をまとめました。
エアコンを探している、これから買おうとしているという方に、家電量販店に行く前や購入する前に知っておくべき事を今回はまとめます。
これからエアコン選びをする方の参考になれば幸いです。
関連記事 値下げ方法が知りたい方はこちら>>いくらまで下がる?家電量販店(ケーズ・ノジマ・ビックカメラ)でエアコン値下げ交渉
部屋の広さで選ぶ?エアコンの選び方 木造〇畳~鉄筋〇畳の裏にある意味
あなたがエアコンの購入を考えた時、「部屋は12畳だから、12畳用でいいのはどれかなー」と考えていませんか?
もちろん間違いではありませんが、違う基準でも見たほうがあなたの部屋にあうエアコンは見つかります。
例えば家電量販店にエアコンを見に行きますよね?
エアコンのラベルには「主に〇畳用 冷房〇畳~〇畳 暖房〇畳~〇畳」という風に書いてありますが、ここが騙されやすい一つ目の罠です。
例えば「冷房6畳~8畳」とエアコンのラベルに書いてあったとします。
この場合隠されている言葉があって、実際は「東京で断熱材の入っていない昔の木造の部屋なら6畳と鉄筋の部屋なら10畳」という意味になります。
昔の木造の部屋と鉄筋の部屋の違いは、隙間風などが入らない「気密」の差です。
という事は、断熱材がしっかりと入っていて気密性の高い最近の木造の部屋では選ぶ基準が変わるんですね。
そこで見て頂きたいサイトがあります。
電力中央研究所という所が作ったエアコン選定支援ツールサイト「ASST」です。
現在の住まいの状況を選んでいくだけで、適切なエアコンのサイズの選定を手伝ってくれます。
>>それでは電力中央研究所 「ASST」へ<<
※途中、「断熱等級」という項目があります。下の年代を参考に、どの年代に建てられた建物かでとりあえず判断してください。
昭和55年以降(省エネ基準)< 平成4年以降(新省エネ基準)< 平成11年以降(次世代省エネ基準)< 平成25年以降(改正省エネ基準)
いかがでしたか?でも一つだけじゃ不安だと思います。そこでもう一つ調べておきましょう。
IDCウェブサイトさんの「エアコンドック」です。
こちらは一戸建てとマンションなどの集合住宅で選べるようになっています。お住まいの状態に応じて、選んでください。
>>IDCウェブサイト「エアコンドック」へ
試してみましたか?おおよその目安としても、断熱性や地域を考慮した最適なサイズの提案がされたかと思います。
これらの情報をもって家電量販店に行くだけでも、適切なサイズを選ぶ参考になるはずです。
極端な断熱性を持つ一戸建てなどは参考にならないと思うので設計士さんなどにご相談ください。
エアコンの選び方については、こちらの「間違いだらけのエアコン選び」というコラムも非常に参考になります。
次に省エネ性を見る 「APF」とは
(画像はHITACHI HPよりおかりしました)
上の画像青枠で囲った所にある「APF」とは通年エネルギー消費効率という、どの位省エネかという事を数字で表したものです。
「2021年2月現在」APFの一番いい数値を出しているエアコンは、こちら↓のエアコンでAPFが7.9という数値になっていて、この数値が大きければ大きいほど省エネという事になります。
APFは数字が大きければ大きいほど省エネになります。
でもAPFが高い機種は比較的高級な機種になってくるので、型落ちなどを探すのがいいかもしれません。
ここで、HITACHIの最上位機種と廉価機種で比較してみます。
ともに主に14畳程度用の機種です。青枠の中APFの数字をご覧ください。
最上位機種の「RAS-X40F2」↓のAPFは7.4で、価格.comの最安値は176580円です(2018/5月時のデータ)
廉価機種の「RAS‐D40H2」↓はAPFが4.9で、価格,comの最安値は106201円です。その差70379円です。金額だけみると結構大きいですね。
エアコンの消費電力と期間電気代の差
では今度は消費電力で見てみます。
上位機種のRAS‐X40F2は冷房消費電力で890w、
廉価機種のRAS-D40H2は冷房消費電力で1430w。
1.5倍近くの消費電力の差がありますね。
冷房消費電力 | 1430 W(RAS-D40H2) | 890 W(RAS-X40F2) | |
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暖房消費電力 | 1480 W | 930 W |
これを「期間電気代」という、メーカーが出している同様の条件で使った場合の電気代を出すと、
廉価機種RAS-D40H2で41688円で
上位機種のRAS-X40F2で27594円となります。
一年使った目安金額の差で14094円となりますので、購入時の70379円の差は約5年で元が取れる計算になります。その後はより省エネで快適な生活もおくる事ができますね。
期間電気代 | 41688 円(RAS-D40H2) | 27594 円 (RAS-X40F2) |
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しかし「5年もかかるのかー」と考えてしまう方もいるかもしれません。実際私もどちらかというとそうですが、エアコンは意外に壊れないないですからね。掃除しながら長く使えば使うほどお得になります。
エアコンの低温暖房能力と機能に大きな差が!
もう一度先ほどの画像に戻ります。一番右下赤枠で塗りつぶされた中で白抜きの低温暖房能力の所を見てください。
上位機種のRAS-X40F2は8.4kwで、廉価機種のRAS-D40H2は5.3kwとなります。
どちらも「主に14畳クラス」のエアコンですが、8.4-5.3=3.1Kwとなり、かなりの差がありますね。
この低温暖能力とは気温が(室内20度、室外2度)の時に出せるエアコンの暖房能力です。
より大きい数字の方が暖房能力が高いという事になり、暖まるのも早いという事になります。
他にも、上位機種であるRAS-X40F2にしかない機能として、
・空気清浄機能
・衣類乾燥機能
・フィルター自動掃除
・気流制御
・再熱除湿
など様々な機能が付加されていますので、必要と思われる機能を考慮しながら選ぶのいいと思います。
結局何を基準にどう選ぶのがいいのか?
今回伝えたい事をまとめてみます。
- まず築年数や気密・断熱性をもとに使う部屋にあったエアコンのサイズを選定する
- APF(数字が大きい程いい)や消費電力など期間電気代を参考にする
以上2点なのですが、あとは使う部屋はどこかという事ではないでしょうか?
リビングのような家族が長い時間がいる部屋は、購入費用は高くてもAPFの数値が大きく機能が様々ついている上位機種。
一度買ってしまえば長い期間使う物です。初期費用だけではなく、その後のランニングコストを意識したほうが節約になります。
子供部屋のような、部屋にいる時にしかエアコンを使わない部屋は比較的廉価な機種でもいいのかもしれません。
寝る時しか使わないような寝室なども比較的廉価な機種でよいかとも思いますが、例えば夏の寝室用であれば、下の画像赤枠の中緑線の(0.5~5.5)の左側の数字「0.5」の所が出来るだけ小さい数字の機種を買う方がいいです。
この数字が小さい程細やかに運転できるという事になります。
部屋が暑くなってきたから「ガーーーーーーー」っと冷やすのではなく、「細やかに温度を制御」して運転してくれるので冷えすぎたりするのを防いでくれます。
2021年2022年 おすすめのエアコン
今回記事を作るにあたって、色々なエアコンを見てみたのですがレビューや評価などがよいエアコンもまとめてみました。参考までにご覧下さい。
主に6畳用 寝室や子供部屋に
安かろう悪かろうではなく、安くて評判が良かったエアコンです。
ダイキン製で書斎や子供部屋などに このクラスで一番口コミや評判が良く、比較的廉価に購入できます。
ちなみにこのクラスで最も安いのはこちら↓。価格コムではこのクラスNO1でした。
主に10畳用 少し広い部屋なら
ともにAFPは5.7ですが、安定の日立と業界大手のダイキンです。
知り合いの電気屋はダイキンを勧めていました。どちらも静かでしっかりエアコンが効くと高評価です。
こちらが日立白くま君
主に10畳用 信頼のダイキン製
ダイキン製全体的に評判がよく、こちらもネット上で評判がいいですね。
主に14畳以上のエアコン リビングや広い部屋に
気密や断熱性能が良い家なら広い部屋にこのクラス一台でも十分な場合もあります。またはこのクラスを2台つけて、室温が安定したら一台のみにするっていうのもムラなく温度が安定するのでおススメです。
ただ価格帯も上がってくるので、性能と値段との比較も大事になります。性能があまり変わらないものも多いので型落ちモデルもおススメ。
日立 ステンレスクリーン 白くまくん2018年モデル
主に14畳用。APF7.7でこのクラスでも2021年2月現在最安値で、一番省エネ。型落ちモデルなので、在庫限りかもしれません。
例えば部屋が20畳以上あった場合でも、このクラスを2台つける方が電気代も安くなり、細かい温度制御ができます。我が家もこの型の一つ前のやつをリビングにつけました。
日立白くまXシリーズで新しいのはコチラ
主に14畳用でレビュー評価が高い機種
このクラスでもっともレニュー評価が良いのがこちらになります。APF7で省エネ性能もよく価格も安いですね。ダイキン同様に三菱電機も信頼性や安心感があります
まとめ エアコン購入は下調べが大事(機種も取付業者も)
今回エアコンを買う前に知っておきたい事をまとめました。
- 自分の家にあったエアコンの容量を調べ
- 省エネラベルにあるAFPなどの数値を把握し、
- 家電量販店でエアコンを比較したうえで値下げ交渉してください。
10万の値引きに成功した、値下げ交渉方法についてはこちらにまとめました。
家電量販店で説明を聞き、ネットで購入する方も実際は多いかと思います。
でもエアコン取付業者を探すのって正直疲れます。
そんな時は【くらしのマーケット】がおすすめです。
くらしのマーケットでは、地元のエアコン取付業者やエアコンの掃除業者など様々な業者がサービスを提供しています。価格の他に評価もしっかりとみて選べば失敗は少なくなりますよ。
私自身エアコンの掃除を依頼してみたので、よろしければご覧ください。しっかり業者を選んだので掃除内容も満足です。
関連記事>>【レビュー】くらしのマーケットでエアコン掃除を依頼|失敗しない業者の選び方
安いだけの業者より、長く使う物なので信頼できる業者選びが重要です!!
今回エアコンの選び方から値引き方法までを記事に作成させて頂きました。夏の繁忙期になるとエアコンの取付が1ヵ月先なんて事もあるようなので、なるべく早く動いたほうがいいようですよ。